マーケティングとブランドの話

外資系コミュニケーション会社でのブランド構築の実践・知識からマーケティングとブランド構築に関する豆知識を紹介。

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強みを活かす!

人も商品も企業もマーケティングもビジネスの成功のために大切な考え方の一つに「強みを活かす!」ということがあると思います。

マーケティングの常套句に「うまく行っている地域に更に投資しビジネスを伸ばす」というのがあります。それは、ある意味「low hanging fruit(低い枝になっている果実)」であり、刈り入れが近いのです。

人を活かすときにも、それぞれの強み・長所を活かすキャスティング、適材適所の人事をすることで企業の生産率は3割以上上がると言われています。

商品化するときにもその発想が必要であることは「ウォークマン」の事例が教えてくれています。「ウォークマン」は当初、超小型の録音・再生機器の開発がテーマであったようですが、録音機能はあまりうまく行かず、ただ、再生機能が素晴らしく、開発に携わっていたスタッフがまだ開発中の製品で音楽を再生して愉しんでいたということです。それを井深氏が「再生機能のみの機器でも、開発スタッフがこれだけ愉しんでいるのだから売れる」と言って、録音機能をつけずに思い切って発売したという話をどこかで読んだように思います。

そう考えていくと、ビジネスで成功するためには、バランスのとれた平均点型、あるいは全方位満点型な思考ではなく、一点突破型、一点強み型思考であるかもしれない、と思います。

バランスのとれた平均点型思考の脆さは減点思考で、ある意味、ネガティブ思考に陥り易いことにあるのではないかと思います。

「強みを活かす」思考はポジティブ思考であり、現状の良さ・強みを活かす方法論を考えるということです。それは、まさに「low hanging fruit(低い木になっている果実)」であり、更なる投資も期間も要らないのですから、費用対効果を考えるにつけより効率的な発想なような気が致します。
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  1. 2007/01/11(木) 00:36:17|
  2. マーケティング・シンキング

『良い所』探しの思考回路

『お湯と一緒に赤子を捨てるな』といった意味のイギリスの諺があったように思います。

企画会議でブレーンストーミングによって質の様々なアイディアを出し合う会議をよくやりましたが、とかくアイディアの有効性や実現性を気にしてしまい、結局はありきたりのアイディアで会議が終わってしまう場合も多々ありました。

それは会議出席者全員に斬新で画期的なアイディアを求めながらも、過去のしがらみやリスクへの不安に捉われた意識があったからではないでしょうか。あるいは、あまりに斬新なアイディアを話すことへの衒いもあったかもしれません。

ブレスト(ブレーンストーミング)の最も効果的な用い方は、どんなに突飛に思われるアイディアでも、まずは、聞く、リストに載せる、そして全てのアイディアが出揃った段階で、過去の事例やリスク回避の思惑からではなく、ひとつひとつのアイディアに潜んでいるかもしれない『良いところ』探しをすることなのだと思っています。

非常に優秀なブレストのファシリテーターは、『聞く耳』と『理解力』と『洞察力』を兼ね備えている方で、ひとつひとつの荒削りな殆ど閃きに近いアイディアの中からも”成長しうる種”を見つけ出し、”水と光”を与え、そのアイディアを実際的で効果的なプランに導き出す方だと思います。

荒削りなアイディアにも、画期的なビジネス・アイディアに結びつく”種”のあるものが多々ある中でそれを分別し、『良いところ』を見つけ出す能力はとても重要だと思います。

まずは批判しないこと。そして、今までの経験値からのリスクや不安材料からではなく、『成功し得る種、良い所、可能性』を探り出そうという思考回路がブレストから画期的なビジネス・アイディアを導き出す原動力になるのだと思います。

  1. 2007/01/04(木) 23:22:40|
  2. マーケティング・シンキング

ポジティブ・シンキング

キタのカラオケで忘年会をしていた時のお話です。シンシナティからやってきた、いつも髪型はきちんとした7:3でレジメンタル・タイをしている爽やかビジネスマンのマーケティング・マネージャーが少々お酒に酔いながら話してくれたことがありました。

彼がブランド・マネージャーだったころ、上司から非常に大きなチャンスのあるブランドに異動するよう言われたそうです。

ところが、そのブランドに異動してビジネスの状況をみると、プライシング(価格設定)から流通から消費者調査の結果から、とにかく何から何までうまくいっていなかったようです。そこで、彼はストレスに苛まされ、「何が大きなチャンスだ!ぐちゃぐちゃじゃあないか!」と上司に抗議した時にその上司は、「だからこそ、チャンスなんじゃあないか。これほどすべてがうまくいっていないブランドだからこそ、何か施策を打てば、かならずビジネスは上向きになる。これ以上悪くなりようがないんだから。」とおっしゃったそうです。

なるほど。モノは見ようです。よく、水が半分入ったコップの逸話(注:文末参照のこと)は耳にしますが、なるほど、日常生活でその実践をするということは、こういうことなのだと納得しました。

問題だらけのブランドを大きなチャンスだと捉える視点・考え方こそ、本物のポジティブ・シンキングだと思いました。

(注:  水が半分入ったコップの逸話

そのコップに「半分も水が入っているんだ。」と思うか、「半分しか水が入っていないんだ。」と思うか、あるいは、「あと半分も水を入れる余地がある。」と思うか。ファクト(事実)はニュートラルですが、そのファクトをどう認識するかで、その後の思考と行動が肯定的・積極的になり得るかが変わってくる、というお話だったと思います。)
  1. 2006/12/31(日) 16:41:04|
  2. マーケティング・シンキング

アイディアを見失わない思考回路

マーケティングの企画会議をしているときに気づいたことがありました。多くの日本人の思考回路は『まとめていく』傾向が強いようです。そういえば、高校の現代国語の授業のときにも、『論旨をまとめる』といったような俯瞰から全体像を掴む思考方法は学ばされたような気がしますが、何かを発見し、明晰化していくような分析的思考方法については学ばなかったような気がします。

その企画会議では、さまざま意見が出され話し合われていたのですが、その会議をリードしていたファシリテーターがその様々な意見を統合、まとめ始めたことがありました。

様々な意見を統合・まとめていってしまうと、視点がぼやけてポイントが曖昧になり、それぞれの意見の強みがそぎ落とされてしまう場合が多々あります。

その問題を避けるためには、まず、分析的思考回路(それを自分では、”因数分解的思考”と勝手に呼んでいます)をもって、一つ一つの意見やアイディアの強み・弱みを把握し、その後で、ポイントを曖昧にしないように共通項をくくっていき、まとめて行くことが大切だと思っています。

マーケティングやビジネスの成功要因のひとつにどれくらい、ビジネスを成功に導くアイディアを出せるか、ということがあるかと思います。せっかく数多くの成功の種であるアイディアを出しても、その種から出る芽をつぶしてしまうような『まとめ型思考回路』には注意したいと思っています。



  1. 2006/12/29(金) 19:44:11|
  2. マーケティング・シンキング

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