マーケティングとブランドの話

外資系コミュニケーション会社でのブランド構築の実践・知識からマーケティングとブランド構築に関する豆知識を紹介。

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ポジティブ・シンキング

キタのカラオケで忘年会をしていた時のお話です。シンシナティからやってきた、いつも髪型はきちんとした7:3でレジメンタル・タイをしている爽やかビジネスマンのマーケティング・マネージャーが少々お酒に酔いながら話してくれたことがありました。

彼がブランド・マネージャーだったころ、上司から非常に大きなチャンスのあるブランドに異動するよう言われたそうです。

ところが、そのブランドに異動してビジネスの状況をみると、プライシング(価格設定)から流通から消費者調査の結果から、とにかく何から何までうまくいっていなかったようです。そこで、彼はストレスに苛まされ、「何が大きなチャンスだ!ぐちゃぐちゃじゃあないか!」と上司に抗議した時にその上司は、「だからこそ、チャンスなんじゃあないか。これほどすべてがうまくいっていないブランドだからこそ、何か施策を打てば、かならずビジネスは上向きになる。これ以上悪くなりようがないんだから。」とおっしゃったそうです。

なるほど。モノは見ようです。よく、水が半分入ったコップの逸話(注:文末参照のこと)は耳にしますが、なるほど、日常生活でその実践をするということは、こういうことなのだと納得しました。

問題だらけのブランドを大きなチャンスだと捉える視点・考え方こそ、本物のポジティブ・シンキングだと思いました。

(注:  水が半分入ったコップの逸話

そのコップに「半分も水が入っているんだ。」と思うか、「半分しか水が入っていないんだ。」と思うか、あるいは、「あと半分も水を入れる余地がある。」と思うか。ファクト(事実)はニュートラルですが、そのファクトをどう認識するかで、その後の思考と行動が肯定的・積極的になり得るかが変わってくる、というお話だったと思います。)
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  1. 2006/12/31(日) 16:41:04|
  2. マーケティング・シンキング

ブランドの創り方 ? ネーミング

新しい商品やサービスを売り出すときに最も苦心することのひとつにネーミングがあると思います。「名は体を表す」ということわざもありますし、名前というものはブランドにとっても非常に重要な要素です。

浸透度や伝播力の強いネーミングの開発の仕方にも、いくつかのポイントがあります。

まず、商品やサービスのネーミングについて。この場合、お客様に約束するその商品やサービスの利益・便益を端的に表現するものが最も強いネーミングになります。

昔、私がシャンプーを担当していた頃、スーパーマイルドが急成長し、シェアを伸ばしていました。スーパーマイルドの成功要因のひとつにそのブランド戦略があると思います。洗髪するときの問題として、髪を傷めてしまう、ということがありました。その解決策として、多くのシャンプー商品が、髪をなめらかにする、しっとりさせる、などの利益・便益を消費者の方々に約束していました。そんな中で、スーパーマイルドは、「髪を傷めず、マイルドに洗い上げる」ことを商品の利益として消費者の方々に約束していました。

スーパーマイルドの強かったところは、その商品便益の「マイルド」に対し、名前もパッケージデザインもブランドカラーも広告のトーン&マナーもブランドから発信されるすべてのメッセージとイメージを「マイルド」ということに集中させた点だと思っています。

実際、ブラインドテスト(商品の名前を伏せての製品テスト)をすると、スーパーマイルドは洗髪時にマイルド感を感じさせるものではありませんでしたが、スーパーマイルドという商品名を出してでの満足度調査では、消費者の大多数の方々が、スーパーマイルドは洗髪時にマイルド感を感じる、と回答したのです。

強いマーケティング施策はプラシーボ効果(注:文末参照のこと)までももたらすのだと実感したものです。

それから、消費者便益が複数であったり多岐に渡る企業などのネーミングの場合、ひとつだけのお客様への利益・便益に焦点を当ててしまうとメッセージやイメージが限定され狭ばまってしまうことがあります。その場合には、より上位概念からネーミングが開発されます。たとえば、その会社のビジョンであったり、ミッションステートメントであったり、そういった概念からネーミングが開発されます。

抽象概念は具体的なイメージに落としにくいので、できるだけ、イメージの膨らむ形容詞を使うことが強いネーミングの考慮点になります。たとえば色であったり、モノのアナロジーであったり、より多くの方々に共通の認識としてもたれている記号を利用するのも強いネーミングの要因となります。

そういった商品・サービスの具体的便益と関連性の薄いネーミングのアプローチをとるときには、そのネーミングにトークヴァリュー(話題にのぼるネタ)があったり、世界観・ストーリー性があるかどうか、を検証すると良いかもしれません。

例えば、弊社のネーミングもそうですが、名前の由来を説明すると「なるほどね、そんな意味があったんですね。」と納得されるお客様もいらっしゃいます。

それから、これは参考になるかどうかわかりませんが、前に務めていた会社で会議室に名前をつけるプロジェクトがありました。いくつかのアイディアの中から、「太郎」など人名をつけるアイディアが採用されました。不思議だな、と思ったのは私を含む多くの社員がいつになっても会議室の名前を覚えられなかったんです。会議室は空間的に存在するもので、それぞれの部屋に個性やアイデンティティはないので、なかなか名前と部屋を関連付けさせることができなかったからではないか、と勝手に理解しています。空間的に存在し、個性やアイデンティの希薄なものには、やはり、番号やアルファベットで並び順に、など有機的ではなく無機的な記号で整理・順番づけたほうが記憶に残りやすいのではないかと思いました。そういった意味では、会社名や商品・サービス名に特に意味のない無機的なアルファベットを名前につけるのはお勧めできないのです。


(注: プラシーボ効果とは。

医薬品の新薬を開発する時に、それが本当に効き目があるかということをテストします。 その時に使うのが、プラシーボ(プラセボ・偽薬)です。 有効成分が含まれる薬を投与するグループと、有効成分がまったく入っていない偽の薬を投与するグループをつくり、経過を見ます。 このとき、どちらのグループにも効き目がある薬だと言っておきます。 なぜ、このようなテストをするかというと、薬の効き目は人の心理的作用に左右されることがあるからです。 多くの場合、偽薬を投与された人の数%に症状の改善が見られます。 まったく有効成分が入っていないにもかかわらず、効果が出てしまうのです。その効果をプラシーボ効果といいます。)
  1. 2006/12/31(日) 15:59:38|
  2. マーケティングとブランド

ブランドの作り方

ブランドを創るときに中心になるのは、そのブランドの価値になります。ブランドの価値は普遍的なものであり、その商品・サービスが提供し、お客様に約束する利益・便益に根ざした価値になります。

たとえば、コカコーラは『爽やかさ』、マールボロは『ラフな男らしさ』、ディズニーは『魔法の世界』、ボルボは『安全』、ヴィックス・ベポラップは『お母さんのやさしさ』、スターバックスは『イタリアのカフェ文化』などなど。ブランドから発せられるメッセージ、イメージの全ては、このブランドの中心価値に帰結するものであり、また、このブランドの中心価値を構築するものでないと、ブランドを創ることが難しくなるか、あるいは壊れてしまいます。

ブランドを創るうえで、ブランド価値と同様に重要なものにブランドのパーソナリティーがあります。ブランド・パーソナリティーは、ブランドを人格化し、ブランドのイメージを固定化していくことに重要な役割を果たします。

ブランドの価値とブランド・パーソナリティーを定義し、決定した後には、ブランドから発せられるメッセージやイメージの全てが一貫性をもったものとなり、ブランドが創られます。

ブランドとは、消費者・生活者の記憶にある認識・イメージの集積ですので、ブランドから発せられるメッセージやイメージに一貫性・継続性がないとブランドを創ることができないのです。

そういった意味で、ブランド価値やブランド・パーソナリティーを決定し、ブランド構築の努力を開始した後にブランド価値やブランド・パーソナリティーを変える、ということは、それまでに行なわれたブランド構築への努力・投資を無駄にすることになります。そこには、『変えない勇気』が必要とされます。

マールボロは発売当初、フィルター付の煙草ということで、女性向けにマーケティングされていました。当時のパッケージは現在の山形に赤くデザインされている部分が細かい赤のストライプで遠目からみるとピンクがかってみえるパッケージでした。当時、女性向けの煙草が売れなかったので、ブランドはリポジショニングをすることになり、ターゲットは女性から男性へと変更されました。

そして、パッケージは現在のような赤い山形のデザインになり、男性らしさを全面に出したカウボーイの広告キャンペーンが始まったのが、1954年でした。

マールボロは、男らしさの象徴である『カウボーイ』をブランドの記号として所有できたこと、ブランド価値、表現を継続し続けたことでグローバルブランドになりえたのではないでしょうか。

プロダクトにライフサイクル(商品・サービスの発売から成長期、成熟期、停滞期、など)があるように、ブランドにもライフサイクルがあるように思いますが、歴史の長いブランドは、ブランド価値・ブランドパーソナリティーを変えずに、様々なマーケティング手法を用いて新鮮さを保ち、トレンドに適合してきているようです。

ブランドの成熟・停滞期にその価値やブランドパーソナリティーを変えないで、新鮮さを出していくマーケターたちの智慧・努力などがグローバルブランドを創るひとつの原動力になったように思います。

半世紀を生きたマールボロ・マンは喫煙者と同様、現在ではすっかりなりを潜めてしまいましたが。。。
  1. 2006/12/30(土) 17:43:04|
  2. マーケティングとブランド

アイディアを見失わない思考回路

マーケティングの企画会議をしているときに気づいたことがありました。多くの日本人の思考回路は『まとめていく』傾向が強いようです。そういえば、高校の現代国語の授業のときにも、『論旨をまとめる』といったような俯瞰から全体像を掴む思考方法は学ばされたような気がしますが、何かを発見し、明晰化していくような分析的思考方法については学ばなかったような気がします。

その企画会議では、さまざま意見が出され話し合われていたのですが、その会議をリードしていたファシリテーターがその様々な意見を統合、まとめ始めたことがありました。

様々な意見を統合・まとめていってしまうと、視点がぼやけてポイントが曖昧になり、それぞれの意見の強みがそぎ落とされてしまう場合が多々あります。

その問題を避けるためには、まず、分析的思考回路(それを自分では、”因数分解的思考”と勝手に呼んでいます)をもって、一つ一つの意見やアイディアの強み・弱みを把握し、その後で、ポイントを曖昧にしないように共通項をくくっていき、まとめて行くことが大切だと思っています。

マーケティングやビジネスの成功要因のひとつにどれくらい、ビジネスを成功に導くアイディアを出せるか、ということがあるかと思います。せっかく数多くの成功の種であるアイディアを出しても、その種から出る芽をつぶしてしまうような『まとめ型思考回路』には注意したいと思っています。



  1. 2006/12/29(金) 19:44:11|
  2. マーケティング・シンキング

旨いビジネスのコツ?お客様へのお約束

世界158都市にオフィスをもつグローバル・コミュニケーション会社の創始者であるデイヴィッド・オグルヴィ氏はその著書、『ある広告人の告白』で調査結果に基づく様々な『ゴールデン・ルール』を書いています。その中のひとつに、『成功の鍵は、たとえばもっと美味しいとか、もっと燃費がいいとかといったように消費者に利益を約束することだ。』というものがあります。

商品やサービスを売り出すときに、その商品やサービスの利益(=便益)を定義していくのは当然のことかと思われます。コツは、消費者の『ある問題』を解決する解決方法として、商品やサービスの便益を定義することです。

たとえば、消費者に『喉が渇く』という問題があります。飲料商品はそのすべての商品が、『喉の渇きを癒す』という問題解決を消費者に提供します。広義でいえば、ミネラル・ウォーター商品の競合はお茶商品、サプリ飲料商品、ジュース、牛乳、珈琲などなど全ての飲料商品になります。但し、これだけ、飲料商品が巷に溢れている中、消費者は『喉が渇く』ことを殆ど問題として意識されていないでしょう。そこで、マーケターは飲料に関するさらなる消費者の問題を探っていきます。

例えば、日常で飲み物を飲むシーンを区切っていき、その場面場面での問題点を探っていきます。朝目覚めてのシーン、朝食のシーン、仕事場での一服のシーン、昼食のシーン、運動のシーン、おやつのシーン、夕食のシーンなどです。その飲料が必要とされる各々のシーンで解決されるべき問題はないか、を探っていくのです。

ひとつの成功事例としては、アメリカの牛乳の事例があります。牛乳の消費量が右肩下がりになっていく中、マーケターたちは、『どうしても牛乳が必要なシーン』を探り当て、消費者にとってあたり前すぎて気づかなかった牛乳の必要性を思い起こさせて、牛乳の消費量を増加させた事例があります。

消費者は実用的・実際的、あるいは『体感できる利益』にお金を払います。

たとえば、消費者は、『ゴム用ボンド』は買わないかもしれませんが、『靴底用の強力ボンド』にはお金を払うでしょう。(昔、ハイヒールの靴底が剥がれて、とても困ったことがありました。)

優れたマーケティングのコツのひとつとして、商品・サービスの便益の定義を、その商品・サービスが『何をするもの』ではなく、『消費者のどんな問題を解決するもの』として定義する、ということがあります。
  1. 2006/12/29(金) 19:25:40|
  2. 『コツ』シリーズ

イエローイーグルの目指すコンサルタント

マーケティング・コンサルタントごときが、尊い人命に関わるお医者様にアナロジーをするのもいかがなものかとも思いますが、ここはひとつ御勘弁いただきまして。

以前、クリエイティブの先輩が、ある大手の証券会社のピッチ(競合プレゼンテーション)に参加したときのお話がとても印象的でした。その時の競合相手は広告業界では有名な方だったのですが、その方は、「まるで、コミュニケーションのお医者さんみたいだったんだ。(聴診器を当てたように)クライアントさんの現在の問題点をわかり易く説明して、処方(=改善案の提案)をしたんだよ。」 なるほど?。いろんな職業に共通だと思いますが、現状問題を把握し、解決する。それは、ある意味、お医者さんの診断と処方、ということに類推できるのだと思います。

そのお話を伺ってから、自分はどちらかというと叩きあげだし、東大病院のお医者様方が大手のコンサルタントの皆様だとすると、自分は、町医者になりたい。親近感があって、わかり易い言葉で実際的なことを申し上げられる、そんな町医者になりたい。そしてもっというと、「赤ひげ先生」(笑)になりたいな、などと思っています。

お医者さん以外ですと、やはり、マラソン選手のコーチ。競合選手の分析をしたり、練習のプログラムを組んだり、そして、練習でも本番でも伴走をするという。。。

今まで3度ほど、医薬品の担当をさせていただきまして、実際のお医者様ともお仕事で関わらせていただいたこともございます。お医者さまにインタビューしたところ、あるお医者さまが、率直に、「患者さんに対して、”治ってください””治ろうと思ってください”って、真剣に思うの。」とおっしゃってくださったことがとても印象に残っています。お医者さまも、病は医者が治すのではなく、患者さん本人が治ろうとする意志が大切であり、結局は患者さん本人が病を克服するものなのだと思っていらっしゃるようでした。

マラソンでも、結局は、練習をして力をつけるのも、勝つのも選手ご本人です。それでも、マラソンがとても好きなコーチは、寝る間も惜しまずに選手を応援したりするのですよね。

マーケティングやブランディングが心底好きな自分も、是非、選手たち(=クライアント様がた)のタイムがあがったり、優勝することを望んで努力したいと思っています。

自分がまだアカウント・エグゼクティブだった頃には、担当ブランドの毎月のセールス・レポートを見ながら、セールスがあがると狂喜したり。(たまに。乱舞も。)マーケティングが好きなことの理由のひとつに結果が見える、すなわち、達成感がある、ということがあるのかもしれません。

クライアントさん達が、目標を定め、目標を達成する喜びは、そのご支援をする自分の喜びでもあります。

  1. 2006/12/27(水) 03:58:24|
  2. ビジョン

ゲリラ・マーケティングとは?

ゲリラとは、小規模な襲撃や待ち伏せ、敵方の施設破壊等の後方攪乱による戦術などを指すことを転じて、まったく新しいやり方で小規模予算で大きな効果を出す手法をゲリラ・マーケティングというのだと思います。

ゲリラ・マーケティングの父、レビンソン氏は、こうも言っていらっしゃいます。「ゲリラの態度を特長づけるのは知識である。」これからは、意訳ですが、「マーケティングのアプローチを知っているゲリラの事業主はその嗅覚が冴える。」要は、アクションとして現実化されることが全く新しい手法であれ、マーケティングで重要だといわれる知識から発せられるものだということだと思います。

そういうレビンソン氏の「マーケティングのゴールデン・ルール」はまさしく!と思うものばかり。アクションが全く新しいものであれ、考えなければいけない点はやはりファンダメンタルズとして歴然と存在するのではないでしょうか。(お勧め図書:  「ゲリラ・マーケティングEX」)

その氏の著書に、「ショッキングなことに、米国の小企業の中で実に多くの会社がこれから自分が参入しようとしている市場を正確に特定し切れていない。小企業のオーナーが犯す数々のマーケティングのミスの中で、最も目立って、最も多いのがこれだ。」という件があります。それは、日本の企業主・起業家たちの間でも真なり、ではないでしょうか。起業家の方々は、ご自身のビジネス・アイディアのクリエイティビティに夢中になり、「誰が」それを買ってくれるのか、について、意識が向けられていないことが多々あるように思われます。

そうしたルールを提唱されるレビンソン氏はマーケティングの世界では、ゲリラどころかしごくまっとうな正規軍の将校のような方のように見受けられます。恐らくは、常識や慣習に捉われない、自由な気質をお持ちの本質的なものの価値を見抜く審美眼をもたれている方で、普遍的なものを知りながら、新しい物に対する柔軟性と創造性を持ち合わせている方なのではないでしょうか。

そうしてレビンソン氏は、「マーケティング・プログラムは、人々の心に入り込んで刺激するだけの時間的余裕、納得させて欲望(ニーズ)を生み出すだけの時間的余裕を与えれば、常にうまくいくこと、さらには古くからのテクニックこそ成功の秘訣であることがわかるだろう。」ともおっしゃっています。

こう紐解くと、ゲリラ・マーケティングへの印象が随分と違ったものになるのではないでしょうか。

以前に一緒に仕事をさせていただいた日本の広告業界では巨匠とも言われる方が、「美しさが基本」とおっしゃっていました。また、アメリカの広告写真家の巨匠アルバート・ワトソン氏は、ムービーもなさっていますが、モデルさんに演出をつけたとき、「あ、これって新しいんだ」という台詞に拘って、「”新しい”っていう言葉は魔法の言葉なんだよ。だから、印象的に言わなくちゃいけないよ。」とおっしゃっていました。細部の事例ではありますが、それぞれ基本、すなわち、ゴールデン・ルール。

ゴールデン・ルールを知って、普遍的なマーケティングの知識をもって、新しい施策を打つ。これぞ、ゲリラ・マーケティングかもしれません。

あ、それから、これは、業界が全く違うので、マーケティングの事例ではありませんが、上述のゲリラ・マーケティングのアナロジーとして最適!と思われるのでご紹介したいと思います。

イタリアでのお話。

あまり成績のよくない高校のクラスの担任の先生が、新しい発想をもって、携帯電話のメール機能を使って、クラス全員にクイズ(=テスト=宿題)をしたところ、生徒たちは面白がって、断然そのクイズに答え、成績が著しく上がった、ということがあったそうです。クイズ(=テスト=宿題)は、生徒の成績向上のゴールデン・ルール。でも、手法がまったく新しかった(=ゲリラ)ために大きな効果をあげたという実話です。

マーケティングでの実話となると。やっぱり、ナイキの「飛び出る絵本」ならぬ、「飛び出たサッカーボール」や、ビルの屋上の上で生身の人間が繰り広げる試合、などでしょうか。あと、「エコノミスト」(イギリスの経済誌)の事例などもあります。テーマがしっかりとしていて、テーマに基づいた屋外広告などです。話題性があるため、口コミや記事取材によるPR効果がバツグンだった事例です。


  1. 2006/12/27(水) 02:51:02|
  2. マーケティングとブランド

マーケティングとは? マーケティングの種類

ブランドの種類はその属性に帰結するものですが、では、マーケティングは?その方法論に帰結するものです。

古典的なのは、マス・マーケティング(mass marketing)とダイレクト・マーケティング(One-to-one Marketing)。テレ・マーケティング(tele-marketing)もダイレクト・マーケティングの種類のひとつですね。

最近、話題華やかしいのは、ヴァイラル(viral)・マーケティング、所謂、口コミマーケティングです。口コミに勝る信頼感・説得力のある媒体はないですからね。

それから、ゲリラ(guerilla)・マーケティング、シーン(scene)・マーケティング、体験的(experiential)・マーケティング、ダイフュージング(diffusing)・マーケティングなどなど。。。

あ、すみません。この中で、「方法論」でないのが、ゲリラ・マーケティングです。ゲリラ・マーケティングとは、最低限の投資で最高の効果をもたらす全く新しいマーケティング手法全般を指すものなので、具体的な手法ではないのです。

さてさて、それぞれの手法について、ですが、マス・マーケティングとは、言わずと知れた、TVCMや雑誌広告など多くの方々(=マス)に接触するメディアを使用したマーケティング。それに対し、ダイレクト・マーケティング(One-to-one marketing)は、対一個人を意識して行なわれるマーケティングの手法です。その媒体はダイレクト・メール、電話、ファックスなどです。

ヴァイラル・マーケティング(口コミ)は、話題性を作って発信したり、ターゲット(見込み客)が憧れ、影響を受ける推奨者(テスティファイヤー)を立てて情報を発信したり、などの方法論があるかと思います。

ダイフュージング(diffusing)マーケティングもヴァイラルに非常に近いもので、ダイフュージングとは「拡散」の意味で、ヴァイラルは文字通りウィルス(virus)のように伝染する、ということなので。

同じ口コミのようでありながら、ダイフュージングのほうには、例えば、アンバセダー(ambassador)・プログラムのようなものがあります。所謂、「使節」というか、「身近な広告塔」のようなものかもしれません。ピア・リーダー(友達たちの中でのオピニオン・リーダー)の方たちをキャスティングし、商品を推奨していただく、というものです。

シーン(scene)・マーケティングというのは、嗜好品商品に適切な手法ですが、例えば、あるカジュアルなファッション・ブランドが、「サーフィン」というシーン(scene)と繋がることによって、サーフィンを趣味とする方々を取り込む、というような手法です。お酒や煙草などの嗜好品商品がクラシックやジャズなどの音楽のシーン(scene)と繋がって、クラシックやジャズを志向する方々を取り込む、というような手法です。そこで、思うのは、よく日本の大手企業がイベントなどを主催・協賛なさっていますが、ブランディング的思考から申し上げると、ただやみくもなジャンルのイベントやコンサートを主催・協賛するのではなく、その企業ブランドの構築に貢献するようなジャンルのものをお選びになったほうがブランディング的には効率的だと思われることが多々あります。せっかく、投資をするのですから、せめてイメージの構築、企業ブランディングに貢献するジャンルのものにされたほうが、生きた投資になるのだと思います。

それから、体験的(experiential)マーケティングですが、これは、お客様をイベントや店頭など、ある世界観の下でそのブランドを体験させてしまうことにあります。スターバックスなどは、小売店業でもあり、大々的な広告キャンペーンを打っていませんが、スターバックスのお店に入るだけで、その世界観を体験・経験できるのだと思います。非常に明確なブランドの世界観・体験があるためにファンが多いのではないでしょうか。先日、ビジネス番組で、フェンディの一夜限りの大規模イベントについて取材していました。国立競技場の中にフェンディのブースをたて、一夜だけフェンディのパーティー。これは、強力なブランド体験となり、見込み客達の記憶に刻まれるのだと思います。

などなど。

業種、業界、見込み客の状況、などなど、多くの因数によって、マーケティングの手法は選ばれるべきですし、また、ゲリラ・マーケティングの様に、今までとない全く新しい手法も考慮しながら、投資効率に対して最大の効果を得られる方法論をトライし、成果をあげられていくことが良いかと思います。




  1. 2006/12/27(水) 01:21:44|
  2. マーケティングとブランド

ブランドとは? ブランドの種類

ブランドという言葉は随分市場に浸透していますし、「日本人のブランド好き」は今や世界的に有名です。まだ、銀座にヨーロッパなどからの有名ブランドが支店を出し始める随分前、出張で行った先のクアラルンプールで上司の奥様たちと夜の街で買い物に行きました。イギリス人やアメリカ人やオーストラリア人の奥様達でしたが、みんな嬉々として、良く出来た安価なブランドのバッグを物色していました。私が何気ない顔をしていると、「あなたは日本人だから、こんなもの興味ないのよね。」と言われた時、図星を突かれ、切り替えしの言葉が出なかったことを思い出します。

ブランドというのは、M&Aの時にブランドエクイティ(=ブランド資産)を価値あるものと査定され、また、ブランドの査定があがれば、株価もあがるためにグローバルな企業はブランド構築に力を注ぎます。

最近では世界中の都市にグローバルブランドが溢れ出し、どの都市に行っても同じ印象を受けたりします。前述のクアラルンプールの出張の時にホテルのラウンジから外を見ていたら、目に入るのはHMV,ハードロックカフェ、スターバックスなどで、まるで、東京にいるような気がしていました。

それにしても、日本発のグローバルブランドも多々あれど、ポケモンのブランド力には恐れ入ったものです。ロンドンに出張の際、パブでビールを飲みながら、イギリス人と南アフリカ人の男性達がポケモン談義。2人とも小さな息子さん達がいらっしゃったので、当然といえば当然なのでしょうが、「ロンドンのパブで、日本発のブランドの話なのに、私全然知らない。。。」と自分は何故か複雑な心境でした。

ブランドはソニーやトヨタなどの企業ブランドや、企業が生産する商品ブランド、サービスやキャラクターのブランドなど、ブランドにも沢山の種類があります。都市などもブランドになっていることもあります。パリといったときに共通の認識・イメージがあれば、それは、充分にブランドなのです。NYなどもハートのアイコン(象徴的な印)の”I Love NY”は多くの方々の共通の記憶として存在すると思います。あのNYのスローガンも、確か、70年代後半くらいのNY観光局のキャンペーンだったと記憶しています。

先駆的なグローバルブランドと言えば、コカコーラ、マールボロ、ミッキーマウスではないかと思います。昨今では姿を消してしまった煙草広告ですが、20年近く前に、バリ島の山奥で、錆び掛けたマールボロ・マンの看板を見かけたときには、なんだか、懐かしい知人に会ったようで感動しました。昔、表参道の交差点にあったマールボロ・マンの看板は、村上春樹さんのエッセイにも登場していましたっけ。

ブランドの成り立ち(殆ど、生い立ち、と言いそうになります。ブランドは殆どの場合、人格化されているので。)について、また、書いてみたいと思います。ブランドの成り立ちは、これから、効率的・効果的にブランドを作りたい方々のきっと良い参考になると思います。

つらつら長い文章になってしまって失礼しました。ここまでお読みいただき感謝です。

一言に「ブランド」といっても、結構奥が深いものですし、また、多くのブランドの成り立ちを鑑みるとそこには方程式とは言わないまでも、多くの共通項目が見えてくると思いますので、ブランド構築にご興味のある方々、是非、お楽しみに!







  1. 2006/12/26(火) 22:31:24|
  2. マーケティングとブランド

素敵なクリスマス・プレゼント

私が学生時代には、友達たちと都内の高級ホテルのスイートルームを予約してお酒やパーティーフードを持ち込んでよく大騒ぎをしました。(ごめんなさい!もう時効ですね!!)

いつの頃からか、クリスマスは家族や友達たちと過ごすよりも、カップルのためのロマンティックな記念日となり、一人身には辛い年中行事になってきたような気がします。山下達郎さんの「クリスマス・イブ」の切ないメロディが胸に沁みるような。。。

クリスマス商戦でいうと、想い出に残っているのは、アイスクリーム・ケーキ!とチキンの丸焼き!そして、当然、赤い靴下形パッケージに入ったお菓子たち。

そして最近はやっぱり大切な恋人に贈るクリスマス・プレゼント。

プレゼントで嬉しいものは、限定品や生まれ年のワインなど、特別なものだと思いますが、やはり、一番嬉しいのは真心のこもった贈り物。

私が一番嬉しかったプレゼント、それは、あるクリスマスの日、箱を開けたらどこか見覚えのある淡い紫の素敵なセーター。そして、気づいたのです。「あ、このセーターは、いつかデートの途中で、私がショーウィンドウに飾られていたセーターを「あれ、素敵ね♪」って云ったものだわ。」そのことを思い出したとたん、とても感動しました。その素敵なセーターを頂いたことよりも、そんな私の何気ない一言を覚えていてくれた彼の気持ちがとても嬉しかったんです。

真心の込められたもの、それは何よりのプレゼント。

モノよりも気持ちが大切というのは、あながち嘘ではありません。

皆さんは今年、どんなプレゼントをいただきましたか?
  1. 2006/12/25(月) 18:09:49|

旨いビジネスのコツ?とにかくお客様のことを知りましょう。

マーケティングの第一歩は商品・サービスのポジショニングですが、大前提として、やはり、見込み客定義があります。

どんなお客様がこの商品やサービスのファンになって支持してくれるのか、それを知ることがとにかくビジネスの成功の鍵を握っていると思います。

ビジネスを成功させたいと思われるクライアントさんの中には、「とにかく有名になりたい。知名度を上げたい。」、「一般の方々にこの商品・サービスを浸透させたい。」などの思いがあるのは当然のことかと思います。そこで大切なのが、具体的に「誰に?」ということを想定することです。「どんなお客様にこの商品やサービスを買っていただくか。」という質問をしたときに、お客様の具体的な顔や属性が見えることが大切です。

例えば、年齢、性別、職業、年収などのデモグラフィック(人口統計上の)な属性。それから、ライフスタイル、趣味、価値観などのサイコグラフィック(心理的)な属性。大規模な調査などをせずとも、何人かの方々にお話を伺うだけでも仮説が立てられる場合もあります。たいていの場合、その方の時間の使い方とお金の使い方を伺うことができれば、その方の趣味・嗜好・価値観などを理解することができます。

同じような価値観、属性の方々をグループに分類し、どんなグループがどのくらい存在するか、ということを図りながら、見込み客グループの優先順位をつけ、一番シンパシーが強そうな見込み客グループから攻略していくことがマーケティングの常套手段です。Low Hanging Fruit 低い枝になっている果実から刈り取っていく。

会社やブランドのビジョンステートメントであれば、「広く一般に」など、ターゲットを定義・限定しなくても良い場合もあるかもしれません。が、マーケティング戦略を立てる上では、具体的に、ある人の顔が浮かぶくらいに見込み客を定義、理解することが大切なのです。
  1. 2006/12/22(金) 17:41:35|
  2. 『コツ』シリーズ

イエローイーグル本格稼動!

2006年7月7日にマーケティングとブランド構築のコンサルティング会社を起業しました。資本金は777万円。縁起を担いだのと、数字の並びだけでもメッセージになることを表現したかったのです。

起業を思い立ったのは今年の初めでしたが、起業を考え始めたのは2年前に遡ります。あるクライアントさんの中小企業向けのサービスの担当をしており、中小企業白書など中小企業関連の情報を読みまくったとき、ある調査結果のひとつに、『社会貢献を企業理念に掲げている会社の成長率が高い。』というものがありました。

最近、友人との間でもビジョナリーカンパニーなどの話題がでますが、やはり大企業でも中小企業でも理念の高い会社は多少の時間がかかっても、結果、成功するのだろうと思いました。

外資系広告会社にいて感じたのは、その創始者たちの殆どが高いビジョンを掲げていたことです。そんな企業文化で育った私は今までのノウハウや実務経験を是非日本の中小企業、個人事業主の方々に役立てたいと思い始めたことが、今振り返ると事の発端だったような気がします。

これから、このブログで今までの仕事の中で学んだこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

どうぞよろしくおねがいいたします。

テーマ:中小企業経営コンサルティング - ジャンル:ビジネス

  1. 2006/12/06(水) 16:12:09|
  2. 起業

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