マーケティングとブランドの話

外資系コミュニケーション会社でのブランド構築の実践・知識からマーケティングとブランド構築に関する豆知識を紹介。

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効き目のあるメッセージ

マーケターの基本として、コンセプト(概念)と表現(言葉・コピー)をきちんと分けて考えなければならない、ということがあります。

ここはなかなか難しく、自分も若いときには何が何やらわからないような分野でした。また、このことを後輩に説明するのも中々に難しく、良い事例はないものかと思っていました。

グレイワールドワイドに勤めていたとき、以前カナダ政府観光局の担当をしたことのあるショーンと調査や消費者インタビューの大切さについて話していたことがありました。その時、ショーンがとても大切な事例を教えてくれました。

「カナダ政府観光局の仕事をしていた時、日本人旅行者はカナダの大自然が好きだっていう結果が出たんだ。だから、自然を訴求する広告キャンペーンを打ったんだけど、ちっとも旅行者数が増加しなかった。それで、ターゲットであるOL対象の調査をしたんだよね。そこで、わかったことは、『自然』は好きなんだけれども、その『自然』はカナダ政府観光局が行なっていたキャンペーンのような『ワイルド』な『自然』ではなく、日本の四季のような、『美しい』自然だったんだ。当時のワイルドな自然のキャンペーンでは、危険とか思われたりもして、魅力的な自然の表現ではなかったんだね。」

そして、その後、カナダ政府観光局は四季をテーマに美しい自然を打ち出した広告キャンペーンを行なったことで日本人旅行者を増加させたそうです。

「自然」はコンセプトであり、テーマですが、その「自然」をどう表現し伝達していくか、ということを精査・検討しなければならない、ということなのだと思います。

レオバーネットでの上司はある社内セミナーのときに、「我々は言語学や意味論についても通じていなければならない。」と言ったのを良く覚えています。「自然」というひとつの言葉ではありますが、その言葉には何種類かの意味とイメージが含まれているので、例えば調査で「自然が良い」という結果がでたとしても、「それは、自然のどんな意味、イメージ」ということを理解しなければ、効き目のあるメッセージは発信できないのだと思いました。

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  1. 2007/01/06(土) 00:03:25|
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